1週間の出来事

漫画三昧な1週間であった。映画や本が溜まっていたけれども今週は漫画だけにスポットを当て、すべての興味を漫画に注いでいた。ずっと読みたかった「それでも町は廻っている」を読むことができて大満足。日常系の集大成だ。時系列が順番ではなく、行ったり来たりを繰り返して円環のように物語が廻ってるような感覚を味わえました。最後まで漫画を読み終えた後も、主人公の嵐山歩鳥が自分の中に残り続けているような感覚がある。この物語は最終回を迎えたけれども、物語は読者の中で生き続け、物語を超えていく。エピローグは円環から一歩はみ出て、少し大人になった歩鳥が夢への軌跡をつむいでいく。最終回を迎えて少し寂しさを覚える。それ町ロス。読んでよかった。
それでも町は廻っている」の図書館回を読んで、大きい図書館に行ってみたくなったので近くの比較的大きい図書館に行ってみた。歩鳥が住んでいる東京ともなると地方に比べるとだいぶ大きい図書館があるんだろうなと思う。引っ越すなら家の近くに大きい図書館があるかを気にしたい。

久米田康治の「かくしごと」を読んだ。主人公の名前がかくしであることと、漫画を描く仕事をしていることと、娘に漫画を描いていることを秘密にしているということで三重にも意味があるのだが、主人公の漫画家兼父親である人物が、今までの久米田康二作品にはない無性の愛を起点にしている時点で、温かみがそれまでと違うことがうかがえる。久米田康治も父親になったのかと勘ぐってみたくなるけれどもコミックス初期で自分をモデルにしたわけでもないと告白している。どこまでモデルにしているのか気になるのでこれからの久米田作品に注目したい。こんなに作者のひととなりが気になる漫画はないですね。

NetflixRadikoの漫画版プラットフォームができてもいいと思うのですが中々できないものだなあと思う。
米国のNetflixはともかく、Radikoが出来たのだから出版社の垣根を超えてひとつのプラットフォームに集まれないのでしょうか。
漫画版のがあれば絶対に課金するし、電子書籍がますます盛り上がって出版社にとっては利益になりそうですが。

僕のヒーローアカデミア」のシーズン5が始まってのほほんと観ているけれど本編はなかなかシビアだ。轟焦凍に焦点があたっているけれども緑谷出久に匹敵するくらい主人公的なキャラクターでこれからキーパーソンになっていきそうで楽しみ。

有吉の壁が2週間のお休みを経て2時間スペシャルだった。かが屋復活で雰囲気が温かい。ここのところ、とにかく明るい安村の調子が良くて嬉しい。一生懸命やっているのに×をたくさんつけられてしまう人を自然と目で追いかけてしまうし応援してしまうシステムのようにすら感じる。この番組においては×をもらうことは必ずしも不正解ではない。安村がこの番組において、有吉とは別の、もう一人の主人公のような立ち位置にいるような気がしてならない。